背を伸ばしたい!!
学年 男子 女子
年長組 110.4cm 109.4cm
小学校
1年生 116.5cm 115.6cm
2年生 122.5cm 121.5cm
3年生 128.1cm 127.2cm
4年生 133.6cm 133.4cm
5年生 138.8cm 140.2cm
6年生 145.2cm 146.8cm
中学校
1年生 152.7cm 151.9cm
2年生 159.9cm 154.8cm
3年生 165.2cm 156.5cm
高校
1年生 168.3cm 157.1cm
2年生 169.9cm 157.5cm
3年生 170.7cm 157.8cm
『努力で体重は減らせても身長は伸ばせない…』と、思っていませんか?
そんなことは絶対にありません!
よく噂される「親の身長が低いから子供も大きくなれない…」とされる遺伝の影響は2割程度で、努力次第でいくらでも身長を伸ばす!ことは可能です。
右の図は平成28年度の年齢ごとの平均身長の結果です。
17歳男子の身長は170.7cmで、その28年前、平成元年の17歳は170.5cmで2mm伸びただけです。平成元年の28年前、昭和36年の17歳は165.2cmですから5.3cmも伸びています。17歳女子では、平成28年と平成元年は157.8cmで同じです。昭和36年は154cmなので3.8cm伸びていることになります。
私たちの遺伝子は、ほんの数十年で変化することはありません。
そのため遺伝とは別の要因で身長の伸びが決まるのは間違いありません!
高校3年生 男子平均身長
昭和36年← 28年後 → 平成元年← 28年後 → 平成28年
165.2cm +5.3cm 170.5cm +2mm 170.7cm
高校3年生 女子平均身長
昭和36年← 28年後 → 平成元年← 28年後 → 平成28年
154cm +3.8cm 157.8cm ±0 157.8cm
平成になって身長が伸び悩んでいるのは、便利で快適な生活や好きなものを手軽に
いくらでも食べることができる現代の食事の中に原因があるはずです。
私たちの体は食べたものからできています。その点からも食事は、特に重要です。
実際に身長を伸ばす!ために必要な食材と身長の伸びを邪魔する食材があることが
わかっています。
必要な食材を毎日、しっかり食べることができれば身長が伸びると同時に、体力も
つきますし体調も安定し、精神面も強化されます。
逆に邪魔をする食材を食べていれば、身長は伸び悩み、疲れやすく集中力が続かないばかりか、キレやすかったり落ち込みやすくなったりもします。
食事については、別の機会に詳しく書きたいと思っています。「それまで待てない!」という保護者の方には、お店で確認していただければと思います。それほどむずかしいことではありません。
成長期の骨の先端には、【骨端線(こつたんせん)=成長線】という軟骨があります。この軟骨が次々と作られることで、身長が伸びるのです。
【骨端線(成長線)】は、コラーゲンというタンパク質でできたヒモ状の繊維でできていて、先端は骨膜で覆われています。その骨膜の下に軟骨芽細胞がいて、この細胞がドンドン増殖と成長を繰り返しながらコラーゲンを作り出すことで、骨は縦にグングン伸びていきます。
では、何が軟骨芽細胞の増殖と成長を促すのでしょうか?
その答えは『成長ホルモン』と『甲状腺ホルモン』『性腺ホルモン』の3種類のホルモンの働きです。
主に幼児期には『甲状腺ホルモン』が、その後、思春期までは『成長ホルモン』が、思春期以降のラストスパートは『成長ホルモン』と『性腺ホルモン』が軟骨芽細胞に働きかけて身長を伸ばします。
3種類のホルモンの材料となる栄養素の補給は、もちろん大切ですが、これらのホルモンが十分に分泌されるように体に働きかけることが、最も重要です。
適度な運動と睡眠時間の確保は、ホルモンの分泌に大切です。
さらに多くのホルモンを分泌しようとすれば、食事を含めた生活の改善だけでは十分ではありません。
漢方薬には、【成長と老化】に関係する処方があります。
その中でも『動物生薬』は、早く効果を感じたい!時にはお役に立てると思います。