11月14日は「世界糖尿病デー」。日本の糖尿病の有病者は約1000万人、予備群は約1000万人、合わせて約2000万人の「国民病」ともいうべき状況になっています。
では山口県はどうなっているのでしょうか?
その前に、平均寿命と健康寿命を見てみましょう。
平均寿命(2015年) 全国 山口県
男 女 男 女
80.77歳 87.01歳 80.51歳 86.88歳
健康寿命(2016年)
男 女 男 女
72.14歳 74.79歳 72.18歳 75.18歳
差 8.63年 12.22年 8.33年 11.7年
健康寿命とは、「日常生活に制限のない期間」ですから、平均寿命と健康寿命の差は、介護や寝たきりといった日常生活の質が低下している状態の期間です。
この期間を短くできればできるほど❝元気で長生き❞を実現できて、❝ピンピンコロリ❞に近づけます。
山口県の2010年の糖尿病の受療率は、入院・外来とも全国平均に比べ高くなっています。
糖尿病の受療率(人口10万対)
入院 外来
山口県 全国 山口県 全国
受療率 34 19 173 166
また糖尿病における年齢調整をした死亡率は
糖尿病における年齢調整死亡率(人口10万対)
男 女
山口県 全国 山口県 全国
年齢調整死亡率 5.9 6.7 4.2 3.3
で、男性は全国平均にくらべて下回っていますが、女性は上回っています。
しかし2015年では
男 女
山口県 全国 山口県 全国
年齢調整死亡率 6.6 5.5 2 2.5
と、男性が上回り、女性が下回っています。
山口県で糖尿病の人が多い理由としては
山口市のガソリン消費量が、全国47都道府県の県庁所在地と政令指定都市の中で
年間860㍑と2位の山形市に100㍑以上の大差をつけて全国トップです。
それだけ車での移動が多く、歩いていないことになります。
さらに2016年の砂糖の消費量では、全国平均が年間2.09袋(1kg入り)に対して
山口県は、3.07袋と全国トップの消費量です。最下位は東京都の1.32袋ですから
倍以上も砂糖を消費していることになります。
また食塩の摂取量は、男性:11.6g 女性:9.1gになっていて国が示す目標値
男性:8g 女性:7gをオーバーしています。
歩かない・甘いもの好き・塩も好きでは、生活習慣病が増えるのも納得します。
一度、楽をして味の濃い食べ物を摂ってしまうと、その生活から抜け出そう!とすれば、それなりの努力が必要になります。
でも生活習慣病で、誰かのお世話になって過ごす約10年間を元気に活き活きと生活しよう!とすれば、もう一度生活を見直す必要があると思います。
糖尿病をはじめとした生活習慣病は予防ができますし、なったとしても悪化を防ぐことも可能です。