梅雨が明けて… 夏 真っ盛り!! 暑さが、本格的に厳しくなると…
このようなことになっていませんか?
〇 蒸し暑くて… 寝苦しい…
〇 暑くて… 途中で目が覚める…
〇 寝汗で、目が覚める…
日本の〝夏の暑さ〟は、特別なようで… フィリピンやインドネシアといった私たちからすれば、間違いなく!日本よりも〝暑い!〟はずの国から来た人でさえ「日本は暑すぎる!国に帰りたい!」と嘆く人が多くいるそうです。
日本の夏は気温とともに湿気が多いために〝蒸し暑さ〟が、不快指数を上げているのでしょうか…?
〝蒸し暑さ〟が原因で【熱中症】の危険が増すのは当然ですが、〝蒸し暑さ〟で夜、安眠できなくなる人もこれから増えてきます。ただでさえ冬に比べて、同じように動いても疲れやすさを感じるのに、睡眠が十分に取れない… となると、疲れはさらに溜まっていくばかりです。
〝寝不足〟の時には、誰もが機嫌が悪くなったり、判断力がにぶった経験があるはずです。
本来、睡眠は日中活動したことで、たまってしまった老廃物をきれいさっぱりと処理して、翌朝すっきりリフレッシュして、また新たに活動するためのエネルギーを補充する働きがあるのですが… 〝蒸し暑い夜〟に、寝苦しい… 目が覚める… 寝汗をかく…状態は、【脳】が〝暑さ〟を感じとって、その〝暑さ〟に対応するために活動している証拠です。
この時、【脳】が活動するためのエネルギーは、酸素を利用しているのですが、熟睡や安眠している時よりも【脳】の活動量が増えるので、その分、酸素を多く利用します。酸素の利用量が多くなれば、それだけ〝活性酸素〟が発生します。
さらに【ストレス社会】といわれる現代に生活している私たちの周りには、ストレスの原因になるものがいっぱいです。ストレスを感じた【脳】は、その対応のために活動量を増やすことで、さらに〝活性酸素〟を大量に発生させてしまいます。
~眠れないのなら『睡眠導入剤』 不安なら『安定剤』で解決するのでは?~
『睡眠導入剤』や『安定剤』で眠れるのなら、それで【脳】の疲れはとれるのでは…?
と思いがちですが… これらは【脳】にある物質を強制的に補充するものです。
外から補充されるのであれば、体は作る必要がない!と、判断して作るのを止めてしまいます。そうなると絶えず補充しなければならず、結果として耐性や依存性ができてしまいます。またこれらの化学薬品を解毒するのに肝臓や腎臓が働かなければならず、内臓の仕事量が増えて、さらに〝活性酸素〟を発生させることになります。
★ 睡眠不足・睡眠の質の低下が、認知症を引き起こす!?
1961年から九州大学が行っている調査で、福岡市の隣の久山町の住民を対象に『睡眠時間と認知症』の研究結果が出ています。それによると…
60歳以上で認知症でない人に対して、1日の睡眠時間を5時間未満、5~6.9時間、7~7.9時間、8~9.9時間、10時間以上の5つの群に分けて比較してみました。
1日の睡眠時間が、5~6.9時間を1とすると…
睡眠時間5時間未満は、認知症の発症率が2.64倍
睡眠時間10時間以上は、認知症の発症率が2.23倍
さらに睡眠薬を使用している人は、睡眠薬を使用していなくて睡眠時間5~6.9時間の人に対して、認知症の発症率が1.66倍という結果でした。
睡眠時間が短すぎると、認知症の危険度は増します。また睡眠時間が長すぎるのも認知症の発症率を高めます。この場合、睡眠の質(熟睡度や中途覚醒)に問題があるのでは…?
★〝活性酸素〟が、【脳】の神経細胞を破壊する!
睡眠時間が短くなる原因は、仕事が忙しくて睡眠時間を確保できない…
ストレスを抱えていて、眠れていない…
逆にストレス解消や気晴らしのために趣味に没頭して、睡眠時間を削ってしまった…
また〝蒸し暑さ〟で、十分に眠れていない… 人によって原因は、様々だと思いますが、日中、活動して発生した〝活性酸素〟が、【脳】の神経細胞を傷つけます。
本来であれば夜、寝ている間に昼間の傷を治すのですが、睡眠不足や睡眠の質が悪いと、夜にも〝活性酸素〟が発生してしまい、修復できないまま翌日に持ち越します。そのまま睡眠不足が続くと、傷は修復できないばかりか【脳】の神経細胞が破壊されて、認知症を引き起こすかもしれません。
~アルツハイマー型認知症を治す薬は、今のところありません!~
現在、病院で使用されている認知症の薬の添付文書には『本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない』と断り書きがされています。
現状の認知症の薬では、アルツハイマー型認知症の進行を遅らせる効果は確認されておらず、病気によって衰えてしまった神経細胞の働きを助けることで、認知機能が落ち込むのを一時的に緩やかにしているのにすぎないのです。
もしもアルツハイマー型認知症になってしまったら治す薬がないのなら❝予防❞するしかありません!
認知症は、1年や2年で起きる病気ではありません。10年や20年の時間をかけて、少しずつ進行した後、初めて発症します。家族または本人が、もの忘れを感じ始めた時では、すでに遅いかもしれません。❝予防に勝る治療なし!❞が、認知症予防の鉄則です。