上の図は、死因別にみた死亡率の年次推移です。ガン・心疾患が、右肩上がりに増えているのがわかります。
早期発見・予防のために、健康診断をして、血圧が高ければ『降圧剤』、コレステロールが高ければ『コレステロールを下げる薬』、血糖値が高ければ『血糖降下剤』が処方されて適正な数値にコントロールしているのに…
また❝医療の質❞も使用される❝薬❞も以前に比べれば、格段にレベルアップしているはずなのに…?何か?もっと違うところに根本的な問題(原因)が、隠れているとしか思えないのですが…
病気になるまで気づかない? 慢性炎症!!
ウイルスや細菌に感染した!時には、のどが赤く腫れて、熱が出て痛みが現れます。
これは【免疫】が、ウイルスや細菌を排除して、身体を守るための正常な反応で、 ❝急性炎症❞と言います。それに対して【免疫】をコントロールする仕組みに異常が起こると、❝炎症❞がじわじわと続く❝慢性炎症❞が起こります。
❝慢性炎症❞は、❝急性炎症❞と違って数か月から数年単位で続きます。その間、本人に自覚はなく、❝炎症❞がくすぶり続けて、細胞や組織遺伝子にダメージを与え続けます。
その後、だるさや微熱・発疹・腹痛・関節痛などが現れて、病院を受診し詳しく検査を
してみると… 下のような病気が 発見されるのです。
これらの病気は、昭和40年代以降に増え始め、原因がわからないために、症状を抑える治療が中心です。
ストレスでも慢性炎症が起きる!?
❝ストレス社会❞と言われる今の世の中で、ストレスを全く感じないで過ごしている人なんていないと思います。
私たちは誰もがストレスを受けると、【緊張・興奮】して、ストレスに対応します。
この時、顆粒球という細菌を相手にする【免疫】が、活発に活動します。
本来なら、細菌が侵入した場合に活動するのですが、相手のいないストレス時には体内にいる常在菌に対して攻撃を仕掛けます。
【免疫】の攻撃方法は、【活性酸素】を振りまいて常在菌を殺傷します。
【活性酸素】は常在菌だけでなく、その周りの細胞や組織まで傷つけて、❝炎症❞を引き起こします。ストレスが常にある状況では、❝炎症❞が発生し続けて、そのたびに傷ついた箇所を修復しなければなりません。
もしもこれが動脈で起こると… やがて動脈は硬くなって動脈硬化が起こります。
慢性炎症は、食事でも起こる!!
昭和40年代以降、食料事情が良くなり、好きなものを好きなだけ食べられるようになりました。そして今では、手作りで料理をしなくてもスーパーの総菜はあるし、小腹が空けばコンビニで🍙やパンも買えるし、外食すればありとあらゆる料理を食べることができます。
その結果、カロリーは十分に摂れていますが、栄養のバランスは大きく崩れてしまっています。
その中でも、油においては、植物油に多く含まれるリノール酸と青魚に多いEPAを含めたα―リノレン酸は、本来 2:1の割合になるべきところが、現実は5:1になっています。(子供にいたっては7:1の割合です。)
リノール酸は体内でアラキドン酸になり、α―リノレン酸はEPAになります。
アラキドン酸は、❝炎症❞を引き起こすアクセル役で、EPAは❝炎症❞を抑えるブレーキ役として働きます。
植物油を含めたリノール酸の多い現代の食生活は、知らないうちに体内で❝炎症❞を引き起こしています。
気づかないからといって❝慢性炎症❞をほおっておいては、後々、厄介な病気に悩まされることになります。
免疫から起こる❝慢性炎症❞も!食事から起こる慢性炎症❞も!対策があります。
早めの対策で、傷が広がらないようにしましょう!
対策方法が気になる方は、ご連絡ください。
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